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今年の甲子園大会は、わが故郷山口県代表の下関国際高校が決勝に進んだ。
準々決勝の大阪桐蔭戦、準決勝の近江戦と、恐怖にも似た緊張の中プレーをする球児達。
敵味方共に勝利に向けて白球を追いかけるその姿は、日頃の厳しい練習を幾度も乗り越えてきた姿を見る者に容易に思い浮かべさせてくれる。
ゲームセットの声が掛かれば、どちらかが勝者でどちらかが敗者。
一見無慈悲に思われる勝敗の結果にも、だからこそ見る者に余韻の残る感動を与えてくれるのである。
そんな放送の合間、時間の節目毎にニュースが流れる中で、ロシアとウクライナの戦争報道があった。
見境のない爆撃により無残にも破壊尽された街並み、尊い人を無くしてその場で涙する家族、僅かな荷物を手に抱え逃げ惑う子供達・・。
あれだけ20世紀で数え切れない悲劇を生んだ「戦争」を二度と繰り返さないよう、各国のリーダー達が長きに渡り知恵を出し合いルールを決め、皆が順守してきたはずである。
にも拘らずその努力をまるであざ笑うかのように無残に破られ、あたかもそれがまるきり無駄であったかのような、見るに堪えない惨劇の繰り返しである。
「なぜこんなバカな事を・・」という言葉しか思い浮かばないうちに、また甲子園の映像に切り替わる。
戦争も野球も言わば争いごとではあるのだが、一体このギャップは何なのか、これが本当に同時刻に行われているのか・・頭の中で上手く繋がらないのである。
感じるのは、ルール順守の大切さとそれを逸脱する事に依って容赦なく起こる無残な惨劇。
個人にしろ、スポーツにしろ、企業にしろ、国家間にしろ、争い勝敗を期するのは人間の常とはいえ、定められたルールを守らない勝利は誰も賞賛などしない事を肝に銘じた瞬間であった。
一日も早いウクライナの平和の訪れを願うばかりである。